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===2025/06/10　私的情報漏洩で兵庫県元総務部長や斎藤知事ら3人の告発状を提出　知事提案の給与カット条例案採決見送り継続審議に===
私的情報漏洩で兵庫県元総務部長や斎藤知事ら3人の告発状を提出　上脇教授
([https://news.yahoo.co.jp/articles/cf03fea22854cb6cebd759ca6953e668fb732fc4　Yahooニュース　産経新聞])

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を告発した元県西播磨県民局長＝昨年7月に死亡＝の私的情報漏洩（ろうえい）問題で、神戸学院大の上脇博之教授は10日、職務上知り得た情報を漏洩したなどとして地方公務員法違反罪で県元総務部長の井ノ本知明氏、斎藤氏、片山安孝元副知事の3人に対する告発状を神戸地検に提出したと明らかにした。上脇教授は「不当な動機や目的による秘密の漏洩行為を刑事司法が見逃すことは許されない」としている。

情報漏洩を巡っては、弁護士で作る県の第三者委員会は5月に調査報告書を公表し、井ノ本氏が元県民局長の私的情報を県議3人に漏洩したと認定。「知事や元副知事の指示で、情報漏洩を行った可能性が高いと判断せざるを得ない」と結論付けた。県は井ノ本氏を停職3カ月の懲戒処分とする一方、処分により社会的制裁を受けたとして刑事告発をしていない。

告発状によると、井ノ本氏は総務部長として職員の人事を所管していた昨年4月、県議会の会派控室などで3県議に対し、「こんな人間が作った文書、信用できるわけないやろ」などと話しながら、元県民局長の公用パソコンに保存された私的情報を印刷した秘密文書の一部を閲覧させるなどし、職務上知り得た秘密を漏らしたとしている。

また、同月上旬ごろ、斎藤氏は、部下だった井ノ本氏に対し、同情報を議会の執行部に知らせておくよう指示。職務上知り得た秘密を漏らすことを命じたか、そそのかしたとしている。また、片山氏は同月中旬以降、斎藤氏が指示したとの報告を受け、「そうやな、必要やな」と井ノ本氏に述べ、職務上知りえた秘密の漏洩を故意に容認、あるいは、そそのかしたとしている。

神戸市内で10日会見した上脇教授は「この事件の本質は元総務部長の単独犯でなく、一番責任の重い知事、副知事の命令や認容があって初めてできた組織的な犯罪だろうと考える」と述べた。


「時期尚早」「分断深める」斎藤知事提案の給与カット条例　採決見送り、継続審議に
([https://news.yahoo.co.jp/articles/c890fd1ce8834dbf6030e9dc36bb4e4ddc4093b4　Yahooニュース　産経新聞])

斎藤元彦兵庫県知事の疑惑を告発した元県西播磨県民局長＝昨年7月に死亡＝の私的情報漏洩（ろうえい）問題を巡り、斎藤氏が提出した自身の給与を減額する条例改正案について、県議会総務常任委員会は10日、採決を見送ることを賛成多数で決めた。定例会最終日となる12日の本会議に諮り、継続審議となる。

元県民局長の私的情報漏洩問題を調べていた第三者委員会は、5月に公表した報告書で井ノ本知明元総務部長が私的情報を県議3人に漏洩したと認定。「知事らが一部の会派への根回しの目的で指示した可能性が高い」と指摘した。

斎藤氏は指示について否定した上で、管理責任があるとして今月6日、自身の給与の減額幅を現行の30％から20％引き上げ、7月から3カ月間、減額50％とする条例改正案を県議会本会議に提出。議会側からは「給与カットで幕引きは許されない」といった反発が上がり、各会派が取り扱いを協議していた。

10日の総務常任委では自民党、維新の会、公明党、立憲民主党議員らでつくる「ひょうご県民連合」が継続審議とすることに賛成。共産は減給ではなく辞職を求める姿勢を示し、反対に回った。

意見を述べた自民県議は、第三者委の認定と知事の説明が食い違うなどして「事実関係がはっきりしていない」と指摘。「県民が納得していない現状で議案の可否を決することは分断を深める」と訴えた。

公明県議は「（知事の指示について）事実関係がはっきりしていない。納得できる説明がない中で管理責任だけを処分するのは時期尚早」と説明。維新県議は「（給与減額の）金額を決める際に参考になる判断材料が出そろっていない」などと述べた。